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author : スポンサードリンク| 2017.02.03 Friday | - | -
「風神」(Fole2008年6月号)
柿沼康二 書の世界−文字の超越
「風神」(縦136×横139cm)




21歳の時、俵屋宗達の代表作「風神雷神」の巨大なテーマに取り組んだ。しかし思考も技術も未熟でとても消化できず、未発表に終わった。あれから17年、新作のことを考えていたら突然頭のネジがパンと外れ、この素材に再挑戦するきっかけを得た。日本を象徴する三色(黒、赤、金)、破体(一作品に異なる書風を用いる)、絵心、琳派的な書など、制作上のポイントが次々に頭に浮かんだ。毎日毎日宗達の絵と睨めっこをし、イメージが湧く度にその絵を文字に化けさせ、その文字に私の片思いの物語を入れ込もうとした。宗達という神に語りかけ、交信し、具現化しようとした。やがて風の神様はやわらかい風と共に私を包み込んだ。しかし雷様は私を1ヶ月ほど突き放し続けた。
author : kakiwebmaster| 2008.06.24 Tuesday 21:59 | - | trackbacks(0)
「生」(Fole2008年5月号)


柿沼康二 書の世界−文字の超越
「生」(縦95×横76.5cm)


大地から草木がいきいきと生長する姿を現した「生」の古代文字。たった五画、重ねてシンメトリーという作家にとって何とも難しい造形と、生命力に溢れた単なる文字を超越するドラマ性を、いかに一回性の中で過不足なく自然に文字に織り込めるか。それが単なる線で書かれた字ではない「書」、「切ったら血の出るような書線」を描くプロフェショナルな書家の創り出す作品である。
一度制作を終えたものの納得いかず再挑戦、制作枚数200枚強。「動いているのに停止している」「作品が生き物のように見えたら矛盾が無い」と仰った亡き師の言葉を拠りどころとし、今回は筆を置く事とする。

author : kakiwebmaster| 2008.06.09 Monday 18:24 | - | trackbacks(0)
柿沼康二
書家、アーティスト
Koji Kakinuma (c)Douglas Benedict
(c)Douglas Benedict
書家/アーティスト・柿沼康二の芸術観、書道について、アーティスト論、過去の日記などを集めたエッセー集。

柿沼康二(カキヌマコウジ)。書家・書道家・現代美術家。 1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿(昭和の三筆)、上松一條に師事。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。 「書はアートたるか、己はアーティストたるか」の命題に挑戦し続け、伝統的な書の技術と前衛的な精神による独自のスタイルは、「書を現代アートまで昇華させた」と国内外で高い評価を得る。2013年、現代美術館において存命書家史上初の快挙となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞。独立書展特選、独立書人団50周年記念賞(大作賞)、毎日書道展毎日賞(2回)等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字の他、「九州大学」「九州大学病院」名盤用作品等を揮毫。 NHK「トップランナー」「趣味Do楽 柿沼康二 オレ流 書の冒険」「ようこそ先輩課外授業」「スタジオパークからこんにちは(2回)、MBS「情熱大陸」、日テレ「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」、BOSE社TV-CM等に出演。 伝統書から特大筆によるダイナミックな超大作、トランスワークと称される新表現まで、そのパフォーマンス性は幅広く、これまでNYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター、フィラデルフィア美術館、ロンドン・カウンティーホール、KODO(鼓童)アースセレブレーションなど世界各地で披露され好評を博す。現在、柿沼事務所代表取締役社長兼所属書家。


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