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author : スポンサードリンク| 2017.02.03 Friday | - | -
2003年6月29日 
東京のマンションは狭いので、実家に戻り、離れのアトリエで図録用作品の
写真撮影をした。図録に載せる作品数は60点。
その他、いりようの作品が20点。
2,3人アルバイトを頼み、約2日徹夜で終わらせた。
私のように弟子を取らない書家(俺は知らないが)は、全部自分で段取りを
組まないといけないので大変だ。
author : 柿沼康二| 2003.06.29 Sunday 00:00 | - | -
2003年6月28日 
俺の仕事は趣味じゃない。
見かけ倒しの仲良しグループと一緒にされたくない。
「覚悟」の違いだ。
author : 柿沼康二| 2003.06.28 Saturday 00:00 | - | -
2003年6月27日
22日から毎日書道展の鑑審査の仕事で、科学技術館に朝から晩まで缶詰状態
である。(財)独立書人団の事務局対外展部員として毎年駆り出される。
手に包帯を巻いたまま重い荷物をたくさんたくさん運んだ。
他団体の先輩(年下は稀有)、お偉い大先生に気を遣いながら仕事をする。
常に唯我独尊で行きたいところではあるが、独立の代表として仕事に来て
いるので下手なことは出来ない。日に日にフラストレーションが溜まり、最終日、
FINISHまであと1時間というところでとうとう切れてしまった。
他人にではない。
こんなところでこんな仕事をしている自分に嫌気がさした。
数の論理で勢力を競い合う書道界、政治の世界とまったく同じ、革新、現代性と
提唱するが改革はとろく、やってる事は旧態依然。
弟子を持たない自分は何のメリットも無いし期待もしていない。
これから自分がやろうとしていることと逆行している。
芸術は、本来自分一人でやるものだ。
author : 柿沼康二| 2003.06.27 Friday 00:00 | - | -
2003年6月10日 
「これからは左手で書こう。口でもできる」と自分を自分で慰めた。
author : 柿沼康二| 2003.06.10 Tuesday 00:00 | - | -
2003年6月9日 
骨折して1週間経った。検診に行った。
臼井先生が「骨が曲がってくっついちゃった」と言った。
また、骨を伸ばされた。
今度は前回以上に痛かった。
泣きそうだった。
また、お尻の穴がキュ〜〜〜と…  
今度こそまっすぐになったと無理やり信じ込んだ。
author : 柿沼康二| 2003.06.09 Monday 00:00 | - | -
2003年6月7日 
寝込んでいる。
author : 柿沼康二| 2003.06.07 Saturday 00:00 | - | -
2003年6月4日 
挫折? 
絶望? 
チャンス? 
これまで? 
再生? 
誕生? 
不死鳥?
author : 柿沼康二| 2003.06.04 Wednesday 00:00 | - | -
2003年6月2日
急患で那須中央病院へ運ばれる。
深夜1:00を回っていたと思う。
副院長の臼井先生が折れた右手の小指と薬指を伸ばした。
お尻の穴から力がキュ〜〜〜と抜けてお漏らしするかと思った。
一瞬、気が遠くなり我にかえると脂汗がジットリと出てきた。
もう筆が持てなくなる。
右手を失った書家なんて聞いたことがない。
まったく馬鹿最低だ。
author : 柿沼康二| 2003.06.02 Monday 00:00 | - | -
2003年6月2日 #3
書家柿沼康二、右手薬指小指骨折。


全治4週間。
author : 柿沼康二| 2003.06.02 Monday 00:00 | - | -
2003年6月2日 #2
もう嫌になっちまった。
変な事、考えちまった。
希望?絶望?
わからない。
愛しかない。
その愛の面影が一瞬消えた。
やっちまった。
思った。
もうすべて終わりにしようと

author : 柿沼康二| 2003.06.02 Monday 00:00 | - | -
柿沼康二
書家、アーティスト
Koji Kakinuma (c)Douglas Benedict
(c)Douglas Benedict
書家/アーティスト・柿沼康二の芸術観、書道について、アーティスト論、過去の日記などを集めたエッセー集。

柿沼康二(カキヌマコウジ)。書家・書道家・現代美術家。 1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿(昭和の三筆)、上松一條に師事。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。 「書はアートたるか、己はアーティストたるか」の命題に挑戦し続け、伝統的な書の技術と前衛的な精神による独自のスタイルは、「書を現代アートまで昇華させた」と国内外で高い評価を得る。2013年、現代美術館において存命書家史上初の快挙となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞。独立書展特選、独立書人団50周年記念賞(大作賞)、毎日書道展毎日賞(2回)等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字の他、「九州大学」「九州大学病院」名盤用作品等を揮毫。 NHK「トップランナー」「趣味Do楽 柿沼康二 オレ流 書の冒険」「ようこそ先輩課外授業」「スタジオパークからこんにちは(2回)、MBS「情熱大陸」、日テレ「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」、BOSE社TV-CM等に出演。 伝統書から特大筆によるダイナミックな超大作、トランスワークと称される新表現まで、そのパフォーマンス性は幅広く、これまでNYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター、フィラデルフィア美術館、ロンドン・カウンティーホール、KODO(鼓童)アースセレブレーションなど世界各地で披露され好評を博す。現在、柿沼事務所代表取締役社長兼所属書家。


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