民放畑を放浪徘徊してきた昨今、一年ちょっと振りにNHKに戻ってきた。
確か渋谷本局での撮影が終わると「バイバ〜イ!! もう二度とこねえよ!」
と、必ず捨てぜりふを残してきた筈だが・・・
テレビの良し悪しは、もう解った。
TV局は、出演者に対し何の保障もしてくれない。
俺は世の無駄を創り出す芸術家、タレントやミュージシャンのように出演を機会に金が入るプロセスを持っていない。
弟子も持たない。教職も捨てた。
「何の為?」と聞かれれば「書の啓蒙」「面白そうだから」「村から外れより良い
作品を創り出す為」くらいしか答えはない。
今回は、依頼を伸ばしに伸ばした一週間生出演。
伸ばした結果、日取りはあまりよろしくなかったようだ。
個展の準備が遅れてかなり押してしまっている。
さて、出演中はいくら台本読んでも体に染み込んだものしか出てこないものだからどうでも良い。事前の仕込みと、事後処理がたまらない程大変なのだ。
またまた思いやられる。
TV局の皆さん、必要物品を請求し返却するだけじゃなくて、その後の整理整頓
まで付き合う誠意あるヤツはいないのかい?
おれはなんでもかんでも孤独に一人でやってんだ!
お陰で出演するたびに何か無くなるし、大切な資料がぐちゃぐちゃだ。