太郎さんとのコラボ本「岡本太郎vs柿沼康二 TRANCE-MISSION」、ご好評頂いており、心より感謝申し上げます。
太郎さんの本でも柿沼の本でもなく、限りなくアート本にするべく、柿沼作品の釈文、サイズなど一切の説明を加えず、太郎さんの遺した言葉たちが柿沼作品解釈の最大のヒントとなるスタイルをとっております。
作品群には、誰でも直ぐに読めるもの、作家本人しか読めないもの、文字の形を失ったもの、絵のように見えるものなど様々なスタイルで表現されていますが、必ず文字表現が基軸となっています。また、太郎語を咀嚼した結果、文字を崩したり、文字の抽象化をはかっております。
書は、読めるに越したことはありませんが、例え読めたとしてもそれを見る者に何も訴えてこないものは「書」ではなく単なる文字でしかないと私は思っています。「読める文字」より「感じる書」、それが柿沼スタイルです。
下記の件、解説とお詫びを記載させて頂きます。
70P「混沌」
「66・67P人の姿を映すのに鏡が…」の文意を咀嚼した結果「混沌」の表現をあえて鏡文字にしています。出版社の方に印刷ミスではないかという問い合わせがあったようなので説明させて頂きます。
76P「ザワザワ」近くの小さな縦長黒スジ
印刷上の誤植です。重版時には直させていただきますので何卒ご理解の程、よろしくお願いいたします。
つづく