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author : スポンサードリンク| 2017.02.03 Friday | - | -
美術本「柿沼康二 書」 −その6−
出版された本というのはある意味完成品なのだが、良かれと思い始めたサイン入り美術本、そのサイン入れが、なかなかなかなかの労力で、本という完成品にまた新たにアナログの「手」であり「筆」であり「サイン」を入れるという私らしい不合理な行為を続けている。

自分の名前を書き損じる事は無いにせよ、個人的な美観に耐えうるもの、耐えられないもの、所謂良し悪しが生じてしまうのは避けられない。 それが人の温もりの入った手作業、ロボットや機械による大量生産との違いである。

気に入らない物、それは即ちロス、一冊あたり5250円の損失となるから本当にスリリングだ。

サインのみならず捺印もしているのでダブル・スリリング&リスク、捺印失敗というのも無くは無い。

目には見えませんが、サイン入れ、捺印、梱包等も含め、柿沼事務所を通して売買された美術本全てに何十個もの私の指紋がへばり付いている(少し汚い表現ですが、、、)という事実、それは手作業上の芸術上の「味」という意味で何卒お許し願いたいと思っている。
サインが無ければ大量に生産されたプロダクトのワン・オブ・ゼム、サインが入った瞬間からある種の生命を受け、世界に一つしかないレア物と化するあたりにモノの価値や面白さがあるのかもしれない。

これもまた、私の作品の一つとして時や場所を超え、可愛がられ、時に憎まれ、本棚にしまわれ、忘れた頃にまた取り出され、いろいろな形で後世に残されていくものなのかと想像するとこれまた楽しいものだ。

限定2000部重版無しのこの美術本自体は、全国の書店や他社のWEBでも購入可能ですが、柿沼事務所のサイン入れは特別企画、恒久ではございませんもで。気になる方は一度だけ飲みに行くのを控え手元に置いて頂けましたら幸いです。

これまで本当にたくさんの方々にご購入頂きました。

心より感謝致しております!

PS. 直筆サインなのにどれがサインか分からなかったという意見が過去多々ありました。巻頭のサイン縦書き+印が私の手によるものです。(印刷じゃありませんので悪しからず!) 少し斑や完成度を下げてリリースしなければ分からないのかと少し悩んでいます。(苦笑!)
つづく


美術本「柿沼康二 書」関連リンク
美術本 その1
美術本 その2
美術本 その3
美術本 その4
美術本 その5

柿沼事務所オンラインショップ



author : 柿沼康二| 2011.07.31 Sunday 21:19 | - | trackbacks(0)
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author : スポンサードリンク| 2017.02.03 Friday 21:19 | - | -
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柿沼康二
書家、アーティスト
Koji Kakinuma (c)Douglas Benedict
(c)Douglas Benedict
書家/アーティスト・柿沼康二の芸術観、書道について、アーティスト論、過去の日記などを集めたエッセー集。

柿沼康二(カキヌマコウジ)。書家・書道家・現代美術家。 1970年栃木県矢板市生まれ。5歳より筆を持ち、柿沼翠流(父)、手島右卿(昭和の三筆)、上松一條に師事。東京学芸大学教育学部芸術科(書道)卒業。2006-2007年、米国プリンストン大学客員書家を務める。 「書はアートたるか、己はアーティストたるか」の命題に挑戦し続け、伝統的な書の技術と前衛的な精神による独自のスタイルは、「書を現代アートまで昇華させた」と国内外で高い評価を得る。2013年、現代美術館において存命書家史上初の快挙となる個展を金沢21世紀美術館にて開催。2012年春の東久邇宮文化褒賞、第1回矢板市市民栄誉賞、第4回手島右卿賞。独立書展特選、独立書人団50周年記念賞(大作賞)、毎日書道展毎日賞(2回)等受賞歴多数。NHK大河ドラマ「風林火山」(2007)、北野武監督映画「アキレスと亀」、角川映画「最後の忠臣蔵」等の題字の他、「九州大学」「九州大学病院」名盤用作品等を揮毫。 NHK「トップランナー」「趣味Do楽 柿沼康二 オレ流 書の冒険」「ようこそ先輩課外授業」「スタジオパークからこんにちは(2回)、MBS「情熱大陸」、日テレ「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」、BOSE社TV-CM等に出演。 伝統書から特大筆によるダイナミックな超大作、トランスワークと称される新表現まで、そのパフォーマンス性は幅広く、これまでNYメトロポリタン美術館、ワシントンDCケネディセンター、フィラデルフィア美術館、ロンドン・カウンティーホール、KODO(鼓童)アースセレブレーションなど世界各地で披露され好評を博す。現在、柿沼事務所代表取締役社長兼所属書家。


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